京セラは,ハンファQセルズジャパンに対して,太陽電池モジュール関連の当社特許(特許第4953562号)を侵害しているとして,東京地方裁判所に特許侵害訴訟を提起した(ニュースリリース)。
同社は,ハンファQセルズジャパンが,太陽電池モジュールの高効率化を実現する「3本バスバー電極構造」に関する特許を侵害しているとして交渉を続けていたが,進展がみられなかったことから,今回の訴訟提起に至った。
京セラは現在,他の太陽電池モジュールメーカとも,同様の交渉をおこなっているが,その進捗状況により,これらのメーカおよび,同構造のモジュールを販売している太陽電池モジュールメーカ,当該モジュールを取り扱う販売店,ならびに当該モジュールを使用して発電事業をおこなっている事業者に対しても,損害賠償や差止めを求める特許侵害訴訟の提起を検討するとしている。
京セラは,2012年3月に同社が特許を取得した「3本バスバー電極構造」が,この技術を採用した多結晶シリコン型太陽電池セルで世界最高効率を実現して以来,現在に至るまで同社の太陽電池セルにおける主要な技術となっているとしている。