富士通セミコンダクターは,車両に搭載したカメラの画像を解析して自車に接近する他の車両や人などの物体を検知する機能を,同社製グラフィックスSoC用ソフトウェア「接近物検知ライブラリ」として製品化した(プレスリリース)。
独自の技術により誤検知率を大幅に低減したのに加え,同機能をソフトウェアで実現するための様々な最適化を行ない,通常必要となる専用のハードウェアを使用せずに実装することが可能になった。「接近物検知ライブラリ」は,評価版を5月より,製品版を9月より提供する予定。
この製品は独自の誤検知防止技術の採用により検知漏れや過検知を大幅に低減したのに加え,データ処理の並列化など同機能をソフトウェアで実現するための様々な最適化 を行なった。この製品を利用することで,画像認識LSIなどの専用ハードウェアを用いることなく,高性能かつ柔軟な設定が可能な接近物検知機能を短納期で構築することができる。
「接近物検知ライブラリ」は,同社製汎用グラフィックスSoC「MB86R24」を搭載した評価ボード上で動作確認できる評価版としての提供を本年5月より,製品版の販売を9月より開始する予定。