千葉工大と日南の原発災害ロボット,原子力緊急事態支援センターに導入

千葉工業大学及び日南は,NEDOプロジェクトの成果をもとに開発した新型の災害対応ロボット「櫻壱號(さくらいちごう)」をベースに,災害対応ロボット「原発対応版 櫻壱號」を開発。国産ロボットとして初めて日本原子力発電 原子力緊急事態支援センターに導入された。無題

無題

「櫻壱號」は,人が立ち入り困難な極限環境下(原子力発電所建屋内の内部調査、地震等の自然災害でダメージを受けた地下街やビル内の 調査等)やインフラ点検などの過酷環境下での情報収集を目的に開発された先行探査型の遠隔移動ロボット。目的に応じて必要とされるセンサの追加搭載 や長時間駆動仕様とするなどの改良を施し,用途ごとに最適な製品として提供することを想定して開発された。

日南は,千葉工業大学が開発したロボットの技術供与を受け,用途に応じた改良開発をほどこし,製造および販売していくための事業体制を整備した。日南 は自動車や家電などのプロトタイプ製造を行なっており,先端技術製品の1個単位での製造という強みを活かしてロボッ ト事業を展開する。

「原発対応版 櫻壱號」の特徴は以下の通り。

・幅700(mm)の階段の狭い踊場も余裕をもって走行。例えば原子炉建屋内の移動経路上の狭隘な地下に通じる階段とその踊り場のおける旋回や走行が可能も走行可能
・約8時間の連続走行が可能
・放射線、温度等をさまざまな建屋内部調査に必要な計測が可能
・4つのカメラを装備することにより、リアルタイムに現場の状況の監視が可能
・高い防水性能を有しており,深さ1m未満の水中での活動も可能

詳細はNEDOニュースリリースへ。