クラレ、表面に微細パターンを形成し光の動きをコントロールするフィルムを開発

クラレは、LED照明などに好適な賦形フィルム「レジェンダ」を開発した。「点光源」のLEDで多彩な光の演出を生み出せることから、意匠性が求められるデザイン照明をはじめ、人目を惹く光の演出が効果的なアミューズメント、玩具など今後様々な分野への展開が期待される。1

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これは、同社独自のマスタリング(原盤製作)技術を駆使した金属型(スタンパ)を作製し、基材フィルム上に塗布したUV硬化性樹脂を硬化し、複雑で精密な微細パターンを形成した賦形フィルム。

均一性のある半球、三角錐、四角錐、楕円体、円柱などの微細パターンをミクロンオーダーで成形でき、フィルムの背面にLEDを配置すると、微細パターンの形状に応じて光が屈折、反射、散乱、回折し、様々な光の模様を表現することができる。

これにより、カラーLEDを使わなくても、波長ごとに赤・緑・青の分光模様を出現させたり、拡散パターンによって人々の目を惹きつける演出が可能。またフィルムを差し替えるだけで、点状であるLEDの光を拡散・屈折させて、線状光源や十字・幾何学模様などに演出できる。

さらに、ロール状にしたスタンパを用いることで、連続的に賦形フィルムを製造できるため、生産性も高い。微細パターンの形状を保持したまま半円球状などの3次元フォーミングが可能となっている。

詳しくはクラレ ニュースリリースへ。