イグアスとSOLIZE Products,3D Systems社製3Dプリンタ販売事業で提携

個人向けや製造業向けに3Dプリンタの国内販売を行なっているイグアスと,3Dプリンタによる試作サービスや高機能3Dプリンタを手掛けるSOLIZE Productsは,米国3D Systems社製3Dプリンタの販売事業で業務提携すると発表した。

経済産業省によると,3Dプリンターの国内市場規模は2012年時点の約2,300億円から2020年には1兆円に達すると言われている。2013年以降,3Dプリンタはその認知度が広がり,家電量販店でも取り扱いを開始するなど,活況を呈している。

こうした中,3D Systemsは3Dプリンタの製品ラインナップを強化。国内での販売をさらに促進させる考えで,日本法人のスリーディーシステムズ・ジャパンは,2014年4月から国内販売を開始する新製品を発表。フルカラーの造形を可能にする3Dプリンタ「ProJet4500シリーズ」,2種類の材料で複合造形できる3Dプリンタ「ProJet5500シリーズ」,60万円台の低価格化を実現しながら高精度造形を可能にした3Dプリンタ「ProJet1200」を投入する。

3dPURINNTA
フルカラー造形が可能な3Dプリンタ「ProJet4500」

さらに6月をめどに,液槽光重合法3Dプリンタ,CO2レーザ搭載の3Dプリンタ装置,メタル造形を可能にするファイバレーザ搭載3Dプリンタの販売を開始する予定だ。

レーザシンタリング
選択的レーザ焼結造形装置での造形例

 

ファイバレーザ
ファイバレーザによる金属造形装置による造形例

今回これまで個別に3D Systemsの製品販売を手掛けてきた両社が,上記の新製品も加えて業務提携することで,個人向けから製造業向けまで販売チャネルを相互補完し,3Dプリンタ市場ニーズに対応する。