コニカミノルタは,世界最高の発光効率となる131 lm/Wを達成した,発光面積15cm2の白色有機EL照明パネルを開発した。
同社は,銀塩感光材料開発や色素開発などで培った機能性有機材料合成技術と機能性有機材料設計技術を活かし,有機EL照明とその材料について実用化にむけた研究開発を進めており,2010年からは,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「次世代高効率・高品質照明の基盤技術開発」プロジェクトの有機EL照明の委託先の一つとして選ばれている。
有機EL照明の最大の課題である発光効率の向上について同社は,上記プロジェクトの成果として,発光効率103 lm/Wを実現した有機EL照明パネル(発光面積15cm2)を開発,昨年に発表している。
今回開発した有機EL照明パネルは,103 lm/Wのパネルでも採用した技術の最適化をさらに追求し,131 lm/Wという世界最高の発光効率を達成した。具体的には,新規青色りん光発光材料による内部量子効率向上,および光学シミュレーションに基づく有機層構成技術と内部光取り出し技術による光取り出し効率向上を図ったという。
131 lm/Wは一般的なLED照明器具の発光効率を上回る数値であることから,今後の展開が注目される。
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