NEDOのプロジェクト成果2件,生活支援ロボットの国際安全規格を取得

NEDOの生活支援ロボット実用化プロジェクトの成果を用いた,パナソニックのフルリクライニング車いす付きベッド「リショーネ®」と,ダイフクの配送センター内高速ビークル(無人搬送車)の安全技術「エリア管理システム」が,生活支援ロボットの安全性に関する国際規格である,ISO13482の認証を世界で初めて取得した。

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「リショーネ®」は,電動ケアベッドと電動リクライニング車いすを融合した新たな概念のロボット介護機器。電動ケアベッドの一部が電動リクライニング車いすとして分離することで,介護を受ける人に負担をかけることなく,ベッドから車いすへの移乗をスムーズに行なうことができる。さらに,一人の介護者だけで簡単・安全に移乗介助できるため,介護を受ける人の離床機会を増やすだけでなく,介護者の負担軽減にも繋がる。

「エリア管理システム」は,従来に比べ約3倍高速化したの無人搬送車(AGV)の安全性を高めるもの。エリア管理システムは,UWB無線による位置計測により作業者や人が運転するフォークリフトの位置をリアルタイムに計測し,AGVの速度をコントロールすることにより,作業者やフォークリフトの安全を確保する。

認証のための安全性試験は,NEDOプロジェクトの研究施設である「生活支援ロボット安全検証センター」で実施。さまざまな角度から安全性の検証を実施し,国際基準を満たす安全性が確認されたことから,日本品質保証機構(一般財団法人,JQA)が,2月17日付けで両社に対し認証書を発行した。

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