日東電工は,紫外光を高効率で可視光に波長に変換する新技術「レイクレア」を搭載した,太陽電池用封止シートを開発致した。 この封止シートを太陽電池モジュールに使用することで,従来発電に寄与していなかった紫外領域の光を 95%以上の効率で可視光に変換し,発電素子に入射する光を増加させることができ,モジュール出力を2%程度高めることが可能となる。
また,通常のUV吸収剤を含んだ封止シートと比較して同等以上の紫外線吸収能力があるため,モジュール内部の部材の劣化を十分に防いだうえで,出力向上を図ることができる。さらに,太陽電池モジュールでの長期使用を想定した加速試験で,特性の低下が殆ど見られないなど,耐久性にも優れる。
実用レベルでは世界初となるこの技術は,材料である封止シートを変更するだけで,太陽電池の効率アップを可能にするもので,簡単に導入することができる。同社では太陽電池封止シートとしての販売に加えて,太陽電池封止シート用添加剤としての販売も視野に入れ,2014年度下期の発売を目指す。
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