NHK,地上波で8K信号の長距離伝送実験に成功

NHKは,8Kスーパーハイビジョン(8K)の地上放送の実現に向け,大容量地上伝送技術の研究開発を進めているが,今回,地上波での放送を想定した長距離伝送実験に成功したと発表した。

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実験では,熊本県人吉市のNHK人吉テレビ中継局に設置した実験試験局から,圧縮した8K信号をUHF帯1チャンネルで送信し,現在の地上デジタル放送のエリアと同程度となる27km離れた地点でも,8K信号を良好に受信できることを確認した。

ハイビジョンの16倍の情報量を持つ8K信号を伝送するには,画像圧縮技術に加えて,超多値OFDMや偏波MIMOなどの伝送容量を拡大する新技術の活用も必要不可欠。 今回は超多値変調技術(4096QAM)や,2つの偏波を使う偏波MIMO技術を利用し,現在地デジ放送に比べて4倍の通信容量を実現した。

NHKは平成24年5月には,NHK放送技術研究所と約4.2km離れた地点との間で世界初となる地上波での8K伝送実験に成功しているが,今回の実験ではさらなる長距離伝送に挑戦した。

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