東芝は,車載用ビューカメラ向けにVGAの解像度を持つCMOSイメージセンサ「TCM5126GBA」を製品化し,11日からサンプル出荷を開始する。
この製品は,ハイダイナミックレンジ(HDR: High Dynamic Range)機能を搭載しており,太陽や車のヘッドライトによる逆光条件でも被写体を高品質な映像で出力することが可能。さらに,TSV技術を用いたチップサイズパッケージ(CSP)の採用により,パッケージサイズを従来製品と比較して約30%削減した。
また,映像の出力を反転するピクチャーフリップ機能,あらかじめ設定した軌跡を画像に合わせて出力するオンスクリーンディスプレイ機能,任意の箇所を拡大するズーム機能を内蔵しており,後方駐車を支援するバックビューカメラシステムへの利用に適している。さらに,シフトレバーを後退から前進に切り替えても一定時間映像を出力するタイマー機能により,切り返し時にも映像が途切ることなく出力できる。電源と連動してセンサが自動で動作する自立動作機能も搭載しているため外付けのマイコンが不要となり,システムの簡素化にも貢献する。
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