パナソニックは,無電化地域の生活照明として使用できる「ソーラーランタン」を,12月よりアジア,アフリカなど海外の無電化地域で順次発売を開始する。これは,日中に太陽電池で発電したエネルギーを充電池に蓄電し,夜間の灯りや携帯電話など小型機器充電用の電源として活用できるランタン。広範囲を照らせる360 度照射,約6 時間での満充電など,無電化地域の毎日の暮らしに必要な機能を搭載する。
世界の無電化地域の人口は約13 億人,無電化率は全世界人口の約20%(5人に1人)と言われている。無電化地域の多くでは照明として灯油ランプが使われているが,明るさが不十分なだけではなく,煙による健康被害や火事の危険にさらされているのが実情。また,通信手段として携帯電話の普及が進んでいるが,十分な充電インフラが整っていないという課題もある。
同社では,クリーンで安心な“灯り”と“電源”を安定して供給したいという思いから,無電化地域の生活照明として使用できる「ソーラーランタン」を発売する。自宅だけでなく,病院,学校,店舗,屋外での灯りなど,様々な場所で活躍する。同社では,「ソーラーランタン」をきっかけに,無電化地域に暮らす人々の生活向上に向けてBOP(途上国の低所得者層)市場の開拓を進めるとしている。
また同社では,企業市民活動の一環として,創業100 周年を迎える2018 年に向け「ソーラーランタン10 万台プロジェクト」を開始し,途上国の無電化地域で社会課題解決に取り組むNPO・NGO 等に対してソーラーを活用した照明の寄贈も行なっている。
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