古河電気工業の子会社OFSは,曲げ損失を保証した2種類の新型シングルモード光ファイバ「AllWave FLEX Maxファイバ」「EZ-Bendファイバ」を製品化した。このうち,EZ-Bendファイバは,空洞を持たない充実型光ファイバとして最小の曲げ損失保証を実現したという。
AllWave FLEX Maxファイバは,5mm の曲げ半径にて,1550nm の波長で0.10 dB 以下の曲げ損失を 保証し,光ファイバの国際規格であるITU-T G.657.B3 とG.652.D以上の性能を実現。この製 品は,G.652.D に適合する他の光ファイバ製品と完全な互換性があり,一般的なコネクティビティ用途に設計された曲げ半径7.5mm まで対応するOFS のAllWaveR FLEX+ファイバや,より要求の厳しい屋外ケ ーブルの敷設に用いられ曲げ半径10mm まで対応するAllWave FLEX ファイバシリーズを製品補完するものとしている。
EZ-BendRファイバは,2.5mm の曲げ半径において,1550nm の波長で0.20 dB以下の曲げ損失を保証 し,ITU-T G.657.B3 に適合している他社製品に比して,最大で約5 倍の曲げ損失特性が向上されている。この特性によって,光ファイバコードをビルや住居内の壁面の凹凸に沿わせて, より容易に敷設することが可能になる。
OFS のグローバル・プロダクト管理担当取締役のオリビエロ氏は,「OFS は,曲げ特性の優れたシングルモード光ファイバ技術分野のリーダであり,我々の前身である旧AT&T は,かつて,この重要な製品市場を開拓し,ビルや住居においてますます増大する回線容量の需要に応える新たな方法 を生み出した。我々はこの革新的な伝統を持ち続けていることを誇りに思う」と述べている。
さらに,「1984年にディプレストクラッド型ファイバとして知られる低曲げ損失型シングルモード光ファイ バをAT&T が最初に導入し,2005 年に低曲げ損失型ゼロウォーターピークのAllWaveR FLEX ファイバ を最初に導入したのはOFS です」とも述べた。
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