富士通,ミリ波帯Gb無線通信機向け高感度受信IC技術を開発

富士通と富士通研究所は,ミリ波帯である240GHz帯を使用した大容量ギガビット無線通信機に向けた高感度受信ICチップを開発した。

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240GHz帯は,一般の携帯端末で扱う周波数(0.8~2GHz帯)に比べて電波を使用できる周波数幅が広く(100倍以上),通信容量を100倍に高めることが期待されているが,その実現には空間を伝搬する微弱な信号を受信する高い増幅率をもつ増幅器が必要になる。

同社は増幅器の発振現象を抑制しつつ増幅率を高める多段化技術と,増幅器の出力信号を効率よく次段へ伝達するインピーダンス整合技術(U字型長さ調整器)を開発した。これにより,従来に比べて受信ICの感度を約10倍改善でき,スマートフォンなどの携帯端末に搭載された小型のアンテナでも大容量のデータの受信が可能になるとしている。

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