京都大学医学研究科准教授の寒水孝司氏、滋賀医科大学医学部附属病院特任教授の角谷寛氏らの研究グループは、直前数日間の日照時間の少なさが鉄道自殺に関係することを示した。
鉄道自殺の前3日間および7日間について解析すると、日照時間が1時間以上の日数が多いほど、自殺企図のあった日の割合が少ないことが示された。一方で、自殺企図の当日、当月、あるいは前月の日照時間については、鉄道自殺との明らかな関係は認められなかった。このことは、鉄道による自殺企図は当日ではなく、前数日間の天候によって影響されることを示唆している。
鉄道自殺の可能性の高い日が予想できると、駅や踏切等の効率的な巡回が可能となる。さらに、ホームや車両内に高照度白色光や青色光を、数日間日照が少ない日に照射することで鉄道自殺を予防できる可能性がある。
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