北大、リズムを感じる小脳ニューロンを発見

北海道大学大学院医学研究科教授の田中真樹氏らは、繰り返し刺激に対して小脳ニューロンが感覚応答を増大させることを発見した。

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時間の知覚は日常生活に不可欠だが,いわゆる五感の中に時間感覚というものはない。時間知覚に関わると考えられている脳部位のひとつである,小脳に注目して実験を行なった。一定間隔で繰り返される視聴覚刺激の不意の欠落を検出するようにサルを訓練して調べたところ,小脳核の二ューロンが刺激間隔によって感覚応答を変化させることを見出した。また,同部に薬物を注入することで,この時間情報が次の刺激のタイミング予測に使われていることが明らかとなった。

小脳による予測制御のメカニズムの一端を解明し,その成果は小脳疾患の病態理解と診断法の開発につながるものと期待される。

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