浜松ホトニクスは,電子管事業部の主力拠点である豊岡製作所(静岡県磐田市)の北側造成地に第10棟を建設するための工事に着工する。地鎮祭を9月26日に執り行ない,2015年1月の竣工を予定している。
同社の電子管事業部では,8年前にヘッドオン型光電子増倍管を生産する第1棟を建設後,PETなどの核医学関連用や石油探査用の売上が大幅に伸びた。新棟では,製作所内の第1棟と第4棟に分散しているヘッドオン型光電子増倍管の生産ラインを集約し,一貫生産工場として,生産の効率化を図るとともに新製品の開発に取り組む。また,今後予想される,ニュートリノ実験やダークマタ一実験など素粒子物理学実験に対応できる各種光電子増倍管の増産にも対応する。
第1棟の生産ライン移転後は,μPMTの量産体制に向けて設備投資を行ない,大量受注に対応する。また,ガラス材料の加工をしている天王製作所の生産ラインを移転し,作業の効率化を図る。新棟建設により,売上高100億円規模に相当する生産能力の拡大が可能となり,電子管事業部の連結売上高600億円に相当する生産能力を確保する。
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