オムロンは,価格はそのままに同社従来品に比べ照度を140%向上した,LED光源のUV照射器用のヘッドユニットを9月2日から発売する。オープン価格。
この製品は,UV(紫外線)光を照射し,UV硬化樹脂(接着剤)を硬化するための機器。従来UV照射器ではランプ式が使用されてきたが,ランプ式では光源に高圧水銀ランプを用いるため消費電力が高く,さらにランプ交換の際に水銀ランプの廃棄処理などが発生するため,環境負荷低減活動において課題となっていた。これに対し,同社ではLEDを光源とするUV-LED照射器ZUVシリーズを2005年より発売し,UV硬化工程における環境負荷(CO2・水銀)を低減してきた。
今回新たに発売するヘッドユニットでは,輝度が大幅にアップした新型のUV-LEDを搭載したことで,当社従来型LED式に比べ照度を140%に向上した。これにより樹脂硬化に要する照射時間を短縮できる。さらに,LEDの寿命に直接影響を及ぼす温度上昇を抑えるため,現行のヘッドユニットから採用している独自の放熱構造“スマートキャニオン”を継承。加えて,UV光を照射しない時には消灯する点灯制御機能も引き続き搭載しており,LEDの長寿命化を実現し,ランニングコストを低減する。
さらに,広範囲を一度に接着できるラインビームレンズや照射対象物から離しても確実に接着が可能な拡散照射ヘッド,パワーを集約して高速接着を実現する超集光レンズなど,幅広いレンズバリエーションを用意。レンズをヘッドユニットに装着して使用することで,様々なアプリケーションに対応することが可能。
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