台湾中央研究院や国立天文台の研究者を中心とする研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された世界最高性能の惑星・円盤探査用赤外線カメラを用いて、おうし座RYと呼ばれる若い星の原始惑星系円盤を観測し、円盤の立体構造の存在を示す赤外線分布の検出に成功した。
従来考えられていた単純な円盤構造では説明できない可能性があるため、研究チームは、観測結果と数値シミュレーションの結果との詳細な比較を行なった。その結果、この円盤の赤外線分布が、円盤上層部に広がった密度の低い塵の層によるものだということがわかった。
円盤の立体構造がここまで詳細に明らかにされたのは世界で初めて。このような層のさらなる研究は、太陽系外惑星系の多様性の原因を理解する手がかりになるかもしれない。
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