海洋研究開発機構 高知コア研究所 同位体地球化学研究グループサブリーダーの谷水雅治氏は、アジレント・テクノロジー、フランス海洋研究所(IFREMER)の協力のもと、234U-230Th年代測定法を用いたサンゴなどの海生炭酸カルシウムの年代決定に関する研究において、卓上型ICP質量分析装置を用いた極微量の236Uの迅速かつ高精度な定量化法を構築した。
この手法は、従来のICP質量分析法の課題であったイオンビームの収束性を向上し、妨害分子イオン(Uの水素化物イオン等)を効果的に除去することで、他の質量分析法に比べて飛躍的に迅速かつ容易な236Uの高精度定量測定を実現したもの。
さらに、この手法を234U-230Th年代測定に応用することで、短時間で高精度な年代測定が可能になると期待される。
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