アジレント・テクノロジー,28.4Gb/s ディエンファシス・オプション付き 2:1マルチプレクサを発表

アジレント・テクノロジーは,最大8タップのディエンファシス機能を搭載した28.4 Gb/sマルチプレクサ「Agilent M8061A 28.4 Gb/s ディエンファシス・オプション付き2対1マルチプレクサ」を発表した。これは次世代サーバ,ストレージ・システム,データセンタ・ネットワーク用機器向けレシーバやSerDes の特性評価を行なう,研究開発エンジニアやテスト・エンジニア向けの製品で,高性能ビット・エラー・レート・テスタ「J-BERT N4903B」に搭載されているパターン発生器のビットレートを高めるもの。

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25 Gb/sのレシーバの設計・テストにおいては,マージンが非常に厳しいという課題に直面している。25 Gb/sの電気インタフェースは,多くの場合,マルチタップ・ディエンファシス送信機により,信号減衰の補償を行なっている。受信機試験においては,信号の状況が最悪の場合でも受信機が正しくビット検出できることを確認するため,エラー検出器が必要になる。最悪の信号状況をシミュレーションするには,ジッタなどを印加できるパターン発生器が用いられる。

新製品は,独自の内蔵8タップ・ディエンファシスにより,送信機のディエンファシスやチャネルをエミュレートし,損失を補償できるため,高確度かつ再現性に優れた測定結果を得ることができる。またJ-BERTから印加されたジッタとは別に,1/2クロック周波数ジッタの印加を行なうことが可能。独自の妨害干渉波入力機能を内蔵しているため,信号劣化などを引き起こす可能性のある外付けパワー・スプリッタが不要となる。さらに,オプションのディエンファシス機能を使用すると,サーバやデータセンタ・インフラに使われるレシーバの特性評価を正確に行なうことが可能となる。

このマルチプレクサは既存の測定環境を活用し投資を抑えながら,28 Gb/sの測定環境へと拡張することが可能。PCIe®,USB,SATA,QPI,Hypertransport,Thunderbolt,DisplayPort,SD UHS-II,MIPI™ M-PHY,バックプレーン,10ギガビット・イーサネット,100ギガビット・イーサネット,SFP+,CFP2など,数ギガビット・クラスのインタフェースの試験に適している。

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