BCNは,パソコン・デジタル家電の実売データを集計する「BCNランキング」に基づき,116アイテムについて2013年上半期(1月~6月)に最も販売数量が多かった「上半期No.1メーカー」を発表した。
スマートフォンは,アップルがシェア34.6%でメーカ別販売台数1位を獲得し,2位のソニーモバイルコミュニケーションズに13.6ポイントの差をつけた。デスクトップPCはNECが25.0%でシェア1位。Ultrabookはソニーが29.3%,ノートPCは東芝が22.5%で1位だった。タブレット端末は,アップルが49.7%を占め,2位のASUSを18.8ポイント引き離した。一時,アップルは「iPad」の在庫不足が主な原因でASUSに1位の座を譲ったが,今年2月には在庫状況が好転して販売台数は急伸。シェア1位を堅守した。
また今年3月の春商戦は, PC市場の構造的な変化が鮮明になったとしている。 ノート,デスクトップを合算したPCの販売台数は前年割れの76.6%で,Windows 8搭載PCへの買い換えの動きは鈍かった。一方タブレット端末は前年同月比196.2%と好調で,躍進が目立った。
スマートフォン市場は勢いに陰りがみられ,販売台数の伸びの鈍化傾向が強まった。携帯電話に占めるスマートフォンの販売台数構成比率は8割前後で推移し,携帯電話からスマートフォンへの切り替えは一段落している。
また,PC・デジタル家電の平均単価が上昇傾向にあるとしている。価格下落が激しかった液晶テレビは12年3月を底に価格が上昇。今年6月には税抜平均単価(以下同)が5万7500円と33.4%伸びた。 PC(ノート,デスクトップ)は,今年に入ってから価格が急上昇。Windows 8が発売された12年10月を基点にすると,6月の平均単価は23.0%上昇して8万3400円になった。
デジタルカメラは,12年1月を基点に平均単価が60.9%上昇し,今年6月の平均単価は3万1700円だった。しかし,需要によって価格が上昇しているわけではない。 PC・デジタル家電の販売は伸び悩んでおり,ほとんどの市場で,本格的な回復にはしばらく時間がかかりそうだとしている。
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