島津製作所,産業用X線CTにラインナップを追加

島津製作所は,リチウムイオン電池,アルミダイカスト部品,電気・電子部品などの内部構造をより高コントラストに,よりシャープに3次元観察ができるマイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD」を7月17日に発売する。価格は7,500万円(税別)。

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マイクロフォーカスX線CTシステムとは,微小焦点のX線発生装置とX線検出器の間でサンプルを回転させ,撮影したデータを元にサンプル内部の3次元構造を再構成し観察するための装置。部品の内部構造・欠陥の観察や故障解析,形状の計測や検査等を目的として幅広い産業分野で利用されており,国内市場においては,同社inspeXioシリーズがトップシェアを有している。

今回,シリーズ最上位機種である「inspeXio SMX-225CT」のX線検出器にX線フラットパネル検出器を採用すると共に,超高速演算処理システムHPCinspeXioを標準搭載した本モデルを追加し,ラインナップを強化する。

X線フラットパネル検出器は,従来モデルに搭載しているX線検出器と比較してダイナミックレンジが広く,樹脂と金属で構成されるリチウムイオン電池や電気部品など,比重が大きく異なる素材から構成されるサンプルでも高コントラストでシャープな画像が得られる。また,観察方向や観察視野内の場所によってX線透過画像の輝度が大きく異なるアルミダイカスト部品等の撮影にも適していることが特長。

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