富士通研究所,冊子の見開き画像の歪みを補正する技術を開発

富士通研究開発中心有限公司と富士通研究所は,オーバーヘッド型スキャナで厚みのある冊子の見開きを撮影した際に生じる書面の歪みをフラットに補正し,読みやすい画像を生成する技術を開発した。

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従来,冊子の見開きなどの歪みを補正するには,特殊な模様を書面に投影してその模様の変化から歪みを推定したり,カメラを2台使うことで書面の歪みを推定し,補正処理を行なっていた。1台のカメラのみで補正を行なう方式もあるが,補正後の文字が位置によっては縦長になるなど,見やすさの点で課題があった。今回,ページの輪郭線を正確に検出し,その結果から書面の高さを推定することで画像の歪みをフラットに補正する,ブック補正技術を開発した。

開発したのは,①ページの輪郭線の高速・高精度な検出技術②書面の高さを考慮した画像の歪み補正技術③指領域の除去技術 の3つの技術。これらの技術により,厚みのある冊子の見開きを1台のカメラで撮影しても歪みのない読みやすい画像を生成することができる。

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