ニチバンと島根県産業技術センター,色素増感型太陽電池用封止剤を開発

ニチバンは,島根県産業技術センターと共同で,色素増感型太陽電池用の封止剤として,電解液封止性に優れたUV硬化型アクリル系封止剤「Nichiban(ニチバン) UM」を開発した。

色素増感型太陽電池に用いられる封止剤は,電解液の漏洩を防ぐための耐電解液腐食性や電極間の密着性が求められる。この製品は,電解液に侵されにくい液状UV硬化型アクリル樹脂を採用することで,優れた電解液封止性と密着性を実現した。

波長200~420nmの紫外光~可視光を照射することにより,短時間で硬化する。HM(ホットメルト)型と比べ,材料へのダメージが少ない。また高温耐久性試験において,95%以上の性能保持率(1,000時間)を確認。透湿度が低く,耐電解液性に優れるため,色素の変化が少なく、色素増感型太陽電池の長寿命化を可能にした。

液状UV硬化型アクリル樹脂は,透湿度が低く耐電解液性に優れる,熱履歴が少なく材料(色素)へのダメージが少ない,液状タイプのためスクリーン印刷やディスペンサー塗布に対応,などの特長があり,色素増感型太陽電池の長寿命化を可能にする。

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