原研、航空機モニタリング解析手法を用いてヨウ素131の地表面沈着量を導出

日本原子力研究開発機構は、文部科学省原子力災害対策支援本部(当時)の依頼を受け、米国エネルギー省(DOE)が早い段階(平成23年3月17日~同年4月5日)で実施した福島第一原発周辺の航空機モニタリングの測定結果をDOEから入手し、スペクトルの解析を行なった。

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測定結果の中に、ヨウ素131(半減期:8日)を示すエネルギーのピーク(365keV)が検出されるものがあったことから、原子力機構はDOEと共同でヨウ素131の地表面沈着量を解析する手法を開発し、ヨウ素131の地表面沈着量の分布を求めマップ化した。

解析の結果、放射性セシウム(セシウム134、137)と同様に福島第一原子力発電所の北西方向に高い濃度のヨウ素131の沈着が認められた。また、同発電所付近ではヨウ素131が南側にも広がっている傾向が見られた。

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