新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「イットリウム系超電導電力機器技術開発」の実施者である昭和電線ケーブルシステム株式会社、公益財団法人国際超電導産業技術研究センター(ISTEC)は、イットリウム系超電導線材について、「ナノ粒子分散型人工ピン」導入技術を用い、高磁場中での臨界電流特性を大幅に改善した先進型イットリウム系線材(Nano-Particle Artificial-pinning-center Distributed YBCO:nPAD-YBCO) の長尺製造に成功、低コスト型線材の磁場中特性で世界最高性能を達成した。
この度開発した先進型イットリウム系線材の臨界電流密度は、液体窒素冷却下・3テスラ中で線材単位断面積(1平方センチメートル)あたり20万アンペア。その時の臨界電流値は1cm幅線材で50アンペアを超え、溶液塗布熱分解法で作製した長尺線材としては世界最高値を達成した。
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