東北大、ウイルス由来のペプチドでナノロボットを作成

東北大学病院の鈴木康弘講師らの研究グループは、量子ドットと呼ばれる蛍光ナノ粒子上にウイルス由来のペプチドを8個、固層化することで、ナノ粒子にナノロボットとしての性質を付与できることを発見した。

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ナノ粒子を用いた治療法は、21世紀の革新的な医療技術として注目を集めている。今回、鈴木講師らは、ウイルス由来のペプチドを固層化したナノ粒子に、単一粒子ごとに細胞表面に局所的な刺激を加えることで、個々の粒子が細胞膜上を方向性を持って移動し、その後に細胞膜上から細胞内に取り込まれて侵入する性質を示すことを明らかにした。

この技術を活用することで、さまざまな性質のナノ粒子、高分子化合物、高分子薬物をナノロボット化して細胞内に侵入させることが可能となり、ナノ粒子を用いた医療技術の発展に大いに貢献できると考えられる。

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