Imecとルネサス,28nm CMOS技術で高性能RFソリューションを開発

欧州の独立系ナノエレクトロニクス研究機関であるベルギーのImecとルネサス エレクトロニクスは,京都で開催された,最先端のデバイス,プロセスや回路技術の研究成果が発表されるVLSIシンポジウムの回路部門において,世界で初めて28nm CMOS技術を用いた複数の無線規格対応RFレシーバおよびLTE-advanced,次世代WiFiをはじめとする広帯域通信規格向けA/Dコンバータの開発を発表した。

28nm CMOS技術を用いたRFレシーバは,400MHzから6GHzで動作する高線形なソフトウエア無線レシーバであり,100MHzまでのチャネル帯域幅に柔軟に対応する。新規の設計,アーキテクチャにより,+5dBmの帯域外IIP3と0dBmの妨害波耐性を維持しつつ,0.9Vの低電圧動作を可能としている。雑音指数は1.8dB,占有領域は0.6mm2,消費電力は40mW以下を達成している。

同じく28nm CMOS技術を適用したA/Dコンバータは,410Mサンプル/秒,11ビットのダイナミックパイプラインSAR(逐次比較型)A/Dコンバータ。410Mサンプル/秒の時のピークSNDR は59.8dB,消費電力は2mWを達成した。新規アーキテクチャとデジタルキャリブレーション技術により,優れた電力効率を実現している。キャリブレーションエンジンを含むA/Dコンバータの専有面積は0.11mm2

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