2013年第1四半期 国内レーザプリンタ市場は出荷台数が大きく減少

IDC Japanは,国内レーザプリンタ市場に関する2013年第1四半期(1~3月期)の実績を発表した。これによると,国内レーザプリンタ全体の出荷台数は,前年同期比8.9%減の24万7,000台となった。そのうち,カラーレーザプリンタの出荷台数は,前年同期比13.1%減の7万7,000台となり,大幅な減少となった。

国内レーザプリンタの出荷台数は,2011年第1四半期から2011第2四半期(4~6月期)にかけて東日本大震災の影響があり,減少へと転じていた。2012年第1四半期はその影響から脱し,前年同期比0.5%増と小幅ながら増加を記録した。しかしながら,今四半期は,前年同期と比較して大幅な減少となっている。

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カラーレーザプリンタは,同じく東日本大震災の影響から脱して,2012年第1四半期は前年同期比18.4%と大幅な増加を記録したが,そのときにあった大型案件などと同等の案件が今四半期はなかったことで,前年同期比13.1%減と大幅な減少となった。

また,モノクロレーザープリンターも前年同期比で6.9%減と,大幅な減少を記録したカラーレーザプリンタほどではないが減少する結果となった。IDCでは,前年同期と比較して案件が少なかったことや,好調であったレーザMFPに顧客の目が奪われたことなどの影響が現れたものと分析している。

IDC Japan イメージング,プリンティング&ドキュメントソリューション リサーチマネージャーの坂田信之氏は「足元の景況に今のところ悪化している兆しはない。しかしながら,前年にはあった大型案件が,今四半期に同様のものがなかったことなどから,レーザプリンタは大きく減少した。第1四半期は,国内企業や官公庁の決算期であり,最大の需要期でもある。今後,2013年第4四半期(10~12月期)までに,この減少をカバーするような数万台に達する大型案件が出てくることは,今現在の状況からは見込み難いため,2013年全体では2012年の出荷台数には至らないことが予測される」と述べている。

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