三菱電機は,白物家電や産業用モータをインバータ駆動するパワー半導体モジュールの新シリーズとして,第7世代IGBT搭載により,白物家電向けとしては業界トップクラスの低消費電力を実現した,保護機能付き制御素子を内蔵したインテリジェントパワー半導体モジュール「超小型DIPIPMTM Ver.6」シリーズ(定格電流5A~35A,耐圧600V)を6月21日から順次発売する。
キャリア蓄積効果を利用した同社独自のIGBTCSTBTTM 構造を採用した第7世代IGBT搭載により,低電流域のオン電圧を15%低減。インバータの低消費電力化により,エアコンなどの通年エネルギー消費効率の改善に寄与する。さらに,IGBTのオン電圧ばらつきを33%から21%に削減し,低消費電力化に貢献する。
新たに定格電流35Aタイプを加え,5 A~35 Aまでをラインアップし,内蔵ICの短絡保護検知電圧のバラツキを10%から5%に半減させて短絡電流検出精度を向上し,インバータの過負荷運転範囲を10%拡大するなどして,インバーター基板の設計自由度も向上した。
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