富士通は,IPv4アドレスの枯渇に対し,IPv4サービスの継続とIPv6導入を両立する技術「SA46Tマルチプレーンエクスパンション」を開発した。これは,IPv6ネットワーク上でIPv4サービスの通信を可能にするバックボーンネットワーク側の技術「SA46T」と,今回開発した,末端のネットワーク(スタブネットワーク)側の技術「SA46T-PR」,「SA46T」と「SA46T-PR」のドメインを相互接続する技術「SA46T-PT」の3種の要素技術から構成されているもの。
これにより,IPv6ネットワーク上で収容できるIPv4サービスの数を約43億個まで拡張できるほか,ネットワーク規模や複数の国をまたぐような地理的距離を問わないスケーラビリティを実現する。この技術をネットワーク機器に実装し,簡単な設定を行なうだけで,従来のIPv4サービスを止めることなくIPv6ネットワークに対応することが可能となり,IPv6への移行もスムーズに進めることができる。
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