米国の調査会社NanoMarketsの予測によると,OLED材料市場の総額は2013年の4億5,000万米ドルから2020年までには46億米ドルを上回る。中核,機能性OLED材料-電極,基板,およびカプセル化材料を除いた,エミッタ,ホスト,ドーパント,正孔・電子注入,トランスポートおよび遮断体などのアクティブレイヤー材料-の総額は,今年度に2億6,500万米ドルを上回り,2020年までに16億米ドル以上に拡大する見込みで,それぞれOLED材料市場全体の60%および35%に相当すると見られている。
2013年において,小型・中型ディスプレイは総額4億5,000万米ドルのOLEDディスプレイ用材料市場の99%以上を占める見込み。加えて,NanoMarketsは予測期間の終わりとなる2020年までに,OLED材料市場全体の35%以上または16億米ドル以上が,スマートフォンやタブレットに見られる小型・中型ディスプレイによって占められると予測している。
NanoMarketsは,現在,OLED材料市場全体に占めるOLED TVの割合はごくわずかであるものの,その規模は2020年までに市場額の半分近く,もしくは23億米ドル以上へ成長すると推計している。
NanoMarketsは,現在300万米ドル以下である照明アプリケーション向けOLED材料市場の総額が,2020年までに6億3,000万米ドル以上に成長すると予測している。そこへ至るには,材料サプライヤーはコストを削減し,生産量を向上させ,パネルサイズを拡大し,また製品寿命と効率を改善できる製品の開発によってメーカに貢献できる。
OLEDサプライヤーは依然として多数存在しているが,主要OLED材料サプライヤーのUDCとNovaledに関して支配力の強化に向けた大きな進展がある。
同レポートでは,OLED用材料の詳細な生産量・収益予測を,アプリケーション,材料タイプ,機能性および堆積法別に可能な限り分析している。
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