北大、微量のエチレンを 低温で除去する触媒の開発に成功

北海道大学触媒化学研究センター教授(センター長)の福岡 淳氏と准教授の原 賢二氏の研究グループは,果物,野菜,花の腐敗をもたらすエチレンを低温で分解する新触媒の開発に成功した。

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エチレンはリンゴをはじめ様々な植物から放出されるガスであり,植物の腐敗を助長するためにその効率的な除去方法の開発が求められていた。今回,同グループは低濃度のエチレンを 0℃などの低温下でも除去できる触媒を開発した。

この触媒は,使用中に効力が減少した場合には,加熱によって元の効力を回復することが可能であり,繰り返し使用が可能。悪影響をもたらすエチレン以外の様々な揮発性有機化合物(VOC)の除去に対しても,今回開発した触媒に関する知見を応用できると期待される。この研究は,北海道大学と太陽化学株式会社との共同研究の一環として実施された。

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