情報通信研究機構(NICT)は、日本時間2013年5月13日(月)から5月15日(水)までの2日間に合計4回の大型(Xクラス)太陽フレア現象の発生を確認した。この現象の最大X線強度は、通常の100倍以上に及ぶ大型のものです。また、この現象に伴い、ほぼ同時刻にデリンジャー現象の発生が観測された。
現在、この現象を引き起こした非常に活発な黒点群は、太陽面東端にあり、今後1週間ほどで地球の正面方向を向き、その後、ほぼ1週間で太陽面西端に移動するものと予想される。この間に、今回と同規模のXクラスの太陽フレアが発生した場合、地球周辺の宇宙環境や電離圏、地磁気が乱れる可能性があり、通信衛星・放送衛星などの人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害や急激な地磁気変動に伴う送電線への影響などが生じる恐れがあり、注意が必要。
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