科学技術政策研究所(NISTEP)は,文部科学省の科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」推進事業の一環として,博士人材データベースの構築を進めている。同データベースは博士課程修了者のキャリアパスの把握を目的とし,大学等の関連機関からの情報提供や協力を得て設計を行なっている。
これに関してNISTEPは,博士人材データベース構築に向けた基礎調査の一環として,大学等における人材関連情報の把握実態を明らかにするため「研究人材・学生・研究費の情報管理に関する調査」を実施した。2011年12月に1,575機関に対して調査依頼を行ない,1,285機関からの回答(回収率81.6%)を得た。なお,国立大学および公立大学の計167大学に関しては,100%の回収率を達成している。
この調査では大学・公的研究機関等における研究人材および学生の在籍時,転出・卒業時、卒業後における情報把握の実態等を調査した。加えて,博士人材データベースの活用や懸念される点に関する意見を収集した。本調査によって,博士人材データベースをより有益なシステムとするための基礎情報を得た。
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