産業技術総合研究所ヒューマンライフテクノロジー研究部門アクセシブルデザイン研究グループ主任研究員の関 喜一氏は、東北大学電気通信研究所と共同で、東北学院大学、東北福祉大学、国立障害者リハビリテーションセンターなどの協力を得て、視覚障害者のための聴覚空間認知訓練システムを開発した。
この技術は、視覚障害者が歩行の際に用いる周囲の音の移動や反射などの聴覚空間認知の手がかりを、3次元音響技術を用いて人工的に再現するものである。小型化・低コスト化を実現したことによって、歩行訓練を始めたばかりの視覚障害者が安全かつ効果的に聴覚空間認知訓練を受けられる訓練システムを実用化した。視覚障害関係者に、この訓練システムのソフトウエアの無償提供を開始する。
このシステムは、リハビリテーションや特別支援教育の安全化・効率化に寄与し、視覚障害者の社会参加促進へ貢献すると期待される。
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