物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点バイオセラミックスグループグループリーダーの菊池正紀氏と東京医科歯科大学の大学院生の上園将慶氏、同大学生体材料工学研究所教授の高久田和夫氏、同大学医歯学総合研究科顎顔面矯正学分野教授の森山啓司氏らの研究グループは、骨との結合が3倍速くなるコーティング法の開発に成功した。
矯正歯科用骨膜下デバイスは生体への侵襲が小さいという点で優れているが、骨の表面上で骨と結合する必要があるため、水酸アパタイトのコーティング処理をしても、治療に利用出来るまでには最短でも3ヶ月程度の待機時間が必要だった。
そこで、この時間を短縮するために、デバイスの形状の最適化と新しいコーティング法を共同で開発したところ、従来のデバイスの3ヶ月後と同じ骨被覆率を1ヶ月で実現するコーティング法を確立した。
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