東芝はアナログIC事業について,アナログ,車載,通信の3分野で製品の開発を進めているが,2013年はそれぞれの分野における製品力とラインアップを強化し,統合ソリューション能力を更に高めるために,以下の製品に注力する。
①アナログ分野(パワーマネジメント、モータドライバ等アナログパワー、医療・産業用マイコン)
同社のマイコンとアナログ製品から市場の要求に適した製品を組み合わせ,適切かつ迅速に提案することで,開発期間の短縮やトータルコストの削減に貢献するソリューション提案を行なう。例として,ワイヤレス給電向けの電源制御IC,一眼レフカメラ向けのレンズ制御モータIC,冷蔵庫向けのスマート家電用モータIC,健康機器向けアナログ機能混載マイコンなど。
②車載分野(車載アナログ、車載マイコン、車載画像表示&認識)
従来のボディ系から走行安全に関わる広い範囲のLSI開発に加え,HEV/EV,及びADAS向けの製品開発を強化する。2013年の注力製品は以下。
・ISO26262規格ASIL-D対応モータ制御用マイコン「Vivaceシリーズ」,「Prestoシリーズ」
・16セルのリチウムイオン二次電池対応電池監視IC「TB9141シリーズ」
・CoHOGエンジンによる優れた人物認識性能と異なる対象物を同時検出する画像認識SoC 「Viscontiシリーズ」
③通信(近接・近距離無線の送受信IC)
同社の近接・近距離無線技術は,携帯電話とのBluetooth接続品質,プロトコル異常系処理,低消費電力,高感度受信特性,耐タンパ特性などの優れた特長を持ち,ハードウェア,ソフトウェア,モジュール,アクセサリをソリューションで提供する。また熟練技術者による開発ツール提供と技術サポートにより機器の開発負荷を軽減し,開発期間短縮を実現する。 2013年の注力製品は以下の通り。
・近接無線製品 スマートフォン向けNFCチップセット,スマートフォン/Tablet PC向け TransferJetTM IC・モジュール,TransferJetTMアクセサリ製
・近距離無線 ヘルスケア,フィットネス,モバイルオーディオ,カーオーディオ,カーナビ,産業機器,監視カメラなどのセンサノード機器向けBluetooth V4.0,BLE,BT/WiFi Combo,NFC Tagチップセット これらを本年12月までに製品化予定。
詳細についてはこちら。