北大、脳内「不快神経」を同定

痛みが不快であることはよく知られているが,痛みが不快感を起こすメカニズムについては,今までわかっていなかった。

北海道大学大学院薬学研究院教授の南 雅文氏の研究グループは,不快な経験をした場所には近づかなくなるという動物の習性を利用し,分界条床核という脳部位で CRF と NPY という2つの神経ペプチドが,痛みによる不快感の生起に対して逆の働きをすること,本脳部位の2型神経細胞と呼ばれる神経細胞の活動を CRF は促進し,NPY は抑制することを明らかにし,分界条床核2型神経細胞が,痛みによる不快感にかかわる「不快神経」であることを世界に先駆けて明らかにした。

130404hokudai

疾患モデルにおける分界条床核「不快神経」活動を解析することで,うつ病や不安障害のメカニズム解明と治療薬開発につながると期待される。

詳しくはこちら