富士通研究所は,スマートフォンやタブレット,パソコンなどの内蔵カメラやWebカメラで撮影した顔の画像からリアルタイムに脈拍を計測する技術を開発した。
血液中に含まれるヘモグロビンが緑色の光を吸収する特性に着目し,血流から生じると考えられる顔表面の輝度変化を捉えて脈拍を検出する。具体的には,カメラで撮影した動画像から,取得フレームごとに顔領域の色成分(赤・緑・青色)それぞれの平均値を求める。その後,3つの色成分に共通するノイズを除去し,緑成分から輝度波形を抽出し,そのピーク値から脈拍数を計算する。
専用の計測機器を用いることなく,カメラで顔を撮影するだけで,脈拍数を最短5秒で算出。さらに顔や身体の動きの少ないタイミングを自動的に選択することで,ノイズの影響を抑えた脈拍の継続的な計測が可能。健康チェックや見守り,セキュリティなど様々なシーンへの適用が期待される。
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