富士通研究所は,無線回線や国際回線などの様々な通信環境を経由したアプリケーションの利用において,それぞれの環境に最も適した通信プロトコルを自動的に選択し,通信をより高速化する技術を世界で初めて開発した。
従来,品質の悪い通信環境でも高速な通信を実現するために開発されてきた高速通信プロトコルは,通信環境やアプリケーション種別などの利用条件によっては十分な通信性能(転送時間や応答時間)が出ないという課題があった。
同社は利用条件ごとに各通信プロトコル特性をあらかじめモデル化しておき,実際に利用する際にその条件から各通信プロトコルの通信性能を高速に推定し,複数の通信プロトコルの中から最も性能が良くなるプロトコルを自動的に選択する技術を開発した。
これにより,既存のアプリケーションで標準的に使われている通信プロトコルのTCPと比較して,仮想デスクトップをより様々な通信環境で快適に利用できることを確認した。クラウドを利用した様々なネットワーク経由でのサービスを,どこにいてもユーザーが意識することなく快適に利用することが可能になる。
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