IHME、 187 か国における死亡と障害の原因を発表

米国ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)と東京大学などによる共同プロジェクトである「2010 年の世界の疾病負担研究(Global Burden of Diseases 2010、GBD 2010)」では、世界 21 地域での分析に加えて、今回新たに、世界 187 か国における死亡と障害の原因を性・年齢階級別に詳細に分析し、データビジュアル化オンラインツールを公表した。

今回の研究では、現在の日本人の健康寿命を取り巻く状況が複雑で、死亡と障害の主な原因は脳卒中と腰痛であること、最大の危険因子が栄養の偏った食事であること、また、若年層での自殺の増加を明らかにした。

本研究成果により、これまで 20 年の間世界第一位を誇ってきた日本人の健康寿命は、偏った食習慣や心の健康の問題、喫煙、高齢化の課題に取り組まなければ、トップの座を維持できない可能性があること、また日本人は世界で最も長寿だが、長く生きた分だけ病気や障害に苦しむ年数も増大していることを明らかにした。

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