グローバル インフォメーションは,市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Terahertz Radiation Systems: Technologies and Global Markets(テラヘルツ波システム:世界市場と技術)」の販売を開始した。
このレポートによると,2013年,テラヘルツ(THz)放射システムの世界市場は5,130万ドルに達する見込み。BCC Researchでは,この市場は2018年までに1億9,530万ドルに達すると予測している。THz市場の多様性は2018年以降に加速が予想され,市場全体の価値は,2023年までに9億4200万米ドルを超える見込み。
様々な非伝導素材に浸透する能力をもつTHz放射の潜在的な利用価値は,以前より知られていた。しかし,THz放射の実用的用途は,いわゆる「テラヘルツギャップ」によってなかなか実現していなかった。テラヘルツギャップとは,大きさやコスト,実用温度などの現実的な制約の影響を受ける,THz放射を生成,伝導,検知する技術を意味する。THz放射源に関する最近の研究では,検知器と導波管がこのギャップを埋め,運輸におけるセキュリティや,医療用画像処理,非破壊検査などの様々な潜在的用途の道を開いている。
このレポートは,今後5~10年間におけるテラヘルツギャップを埋めるための技術的発展の評価や,THz放射機器の商業的潜在力の評価を取り上げており,画像処理や分光法,その他センサ,通信,およびコンピュータなどのTHz放射機器の,新たな世界市場にも対応している。
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