我が国のマテリアル科学・産業の競争力低下が指摘される中、マテリアル革新力強化戦略が提言され、この中で、データ駆動型材料開発の重要性が高まっている。文部科学省では、マテリアルデータを、つくる、ためる、つかう、3 つの事業を展開し相互に連携することでマテリアル DX プラットフォームを構成することを目指している。
マテリアルデータをつくる事業として、従来のナノテクノロジープラットフォームで培ってきた全国規模の設備共用ネットワークを活用し、全国 25 の大学、研究機関が参加して、設備共用に伴い創出されるマテリアルデータの収集・構造化を進めている(マテリアル先端リサーチインフラ: ARIM)。収集されたマテリアルデータは、物質・材料研究機構に設置されたデータ中核拠点において管理、運用され、材料研究所の特長を活かしたデータ戦略を進めている(材料データプラットフォーム)。さらに、蓄積されたマテリアルデータを有効利用し、データ創出、データ統合・管理、データ利活用を一気通貫したマテリアル研究プロジェクト(データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト:DxMT)を進めている。
本シンポジウムでは、これら 3 つの事業の活動状況を踏まえ、Society 5.0 の実現、カーボンニュートラルの具現化、ウェルビーイング社会の実現などに、マテリアル革新力強化が果たす役割を俯瞰する。
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