1.はじめに
米国ローレンスリバモア国立研究所の国立点火施設(NIF:National Ignition Facility)における点火燃焼実証を受け,米国のみならず世界各国でレーザーフュージョンエネルギー開発の方向性が活発に議論され,その加速が続いている。レーザーフュージョンエネルギーの開発は,NIFでの点火実証以前から各国が独自の装置や研究基盤を基に進められてきたが,発電など社会実装の具体的な検討段階に入った。
日本においても,2023年にフュージョンエネルギーイノベーション戦略が策定され,国家戦略としてフュージョンエネルギーの実現を目指す方向性が国際標準と認識されている。さらに,スタートアップ企業との官民連携を通じて具体化への取り組みが進展している。本稿では,このレーザーフュージョンエネルギー研究開発について,主要な国・地域を中心に各国の動向を概観する。
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