日本レーザーは,仏Lytid社の量子カスケードレーザー(QCL)テラヘルツ光源の販売を4月15日から開始した(ニュースリリース)。概算価格は1000万円~。
Lytid社は,パリ・ディドゥロ大学での研究成果によるテラヘルツ技術を扱う。多くの研究機関が同社のノウハウを求めており,例としてCEA(French national research center for atomic energy)には50以上のレーザーチップを納品している。先日,同社は,QCLを搭載した次世代テラヘルツ光源「TeraCascade」を発表した。
QCLベースのテラヘルツ光源であり,電源やコントローラが一体型となったコンパクトなデザインでありながら最大1mW以上の大きな出力を持つ。サイズは250x460x500mm,重さ<10kg。
テラヘルツ応用の経験が無い技術者にも使いやすいように設計されており,本体についたタッチパネルから簡単に操作をすることが可能。バイオ,医療,セキュリティ,非破壊検査といった応用が期待される。主な仕様は次の通り。
Specifications | TeraCascade |
Frequency Range (Wavelength) | 2.5 THz (112 µm) |
Average output power | > 1mW |
Output Beam | Free |