シャープは,JR西日本コミュニケーションズと共同で,60V型の曲面液晶パネルを搭載したデジタルサイネージ用ディスプレイの試作機2台をJR大阪駅の中央コンコースに設置し,3月7日より実証実験を開始した(ニュースリリース)。
ディスプレイには,堺ディスプレイプロダクトが開発した半円筒形状の曲面液晶パネルを搭載している。曲率半径2500mmと大きく前面にカーブさせることにより,立体感溢れる映像表示が可能となった。
今後,曲面液晶パネルの特性を活かしたデジタルサイネージが実用化されると,駅や空港などの交通機関や商業施設などの公共空間において,円柱と調和した設置が可能となり,美観を保ちながら,より豊かな表現力を発揮できる。
同社はこの実証実験を通じ,広告媒体としての効果や曲面表示に適した映像コンテンツ,技術的課題などを検証していくとしている。