出光興産は,中国有機ELパネルメーカーの支援・情報収集のための拠点として,2015年10月,上海市に事務所を開所した(ニュースリリース)。
中国は大手液晶パネルメーカーを中心に次世代ディスプレイである有機ELパネル量産装置への旺盛な投資が進められており,著しく成長する有機ELパネル製造地域として注目されている。中でも上海市は,北京を凌ぐ中国最大の都市として経済・産業の中心であり,有機ELパネル量産装置への大型投資を実施したパネルメーカーが集まっている。
このような背景のもと,中国での有機ELパネル産業の拡大による有機EL材料の需要増加,そして販売数量拡大が期待できることから,同社は上海に事務所を開設することにした。上海は中国全土への交通網が整備されており,他の中国エリアにて有機ELパネル量産に力を注いでいるメーカーの製造・開発拠点へのアプローチも容易。
同社の有機EL材料事業に関する海外拠点は,韓国,台湾に続き,3カ国目。今後も需要家密着型の取り組みを強化して顧客へのサービス向上を図るとしている。