ソニーは,グループの成長牽引領域の一つであるデバイス分野の主力事業である半導体事業,バッテリー事業,ストレージメディア事業において,以下の変革を実施すると発表した(ニュースリリース)。
イメージセンサーを主力とする半導体事業については「ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社」を設立し,2016年4月1日の営業開始を目指して,現在ソニー内の事業部門や研究開発部門に存在する半導体の研究開発,事業管理,営業等の事業機能を移管していく。
ソニーは2015年2月に発表した中期経営方針において,経営,意志決定の迅速化と事業競争力の強化を徹底するため,従来からグループ会社で運営している事業に加え,ソニー内の事業部門で運営してきた事業についても,順次分社化していく方針を示している。今回のソニーセミコンダクタソリューションズの設立も,その方針に基づくもの。
なお,半導体の製造を担うソニーセミコンダクタ,及び設計事業会社であるソニーLSIデザインは,ソニーセミコンダクタソリューションズの子会社となる予定。
バッテリー事業については,ソニーエナジー・デバイスにおける事業と製造の一体運営を継続し,オペレーションと商品力の強化により,拡大するバッテリー市場における成長機会の取り込みと収益力の改善に取り組む。
また,ストレージメディア事業については,2016年4月を目処に,現在ソニー内にある事業機能を,現在製造を行なっているソニーストレージメディア・アンド・デバイスに集約し,事業と製造の一体運営により安定的な収益創出の維持を目指すとしている。