東理大、穀物の花粉・種子形成の新たな仕組みを解明

東京理科大学理工学部応用生物科学科教授の朽津和幸氏らの研究グループは、イネの正常な花粉・種子の形成に、細胞内自食作用(オートファジー)が必要なことを発見し、穀物の花粉・種子形成の新たな仕組みを解明した。

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今回の研究により、オートファジー能を欠いたイネの変異体では、花粉の発達・葯の開裂・脂質代謝などに異常が生じ、イネの正常なライフサイクルが回らない(種子が稔らない)こと、すなわち、オートファジーが花粉の成熟や代謝の制御に重要な役割を果たすことが明らかになった。

今回の成果は、植物におけるオートファジーの全く新しい役割を提唱するだけでなく、将来的にオートファジーを制御することにより、穀物の収量や種 子の品質の改善に繋がる可能性も示唆している。環境にやさしい農業への道を開き、食糧・環境・エネルギー問題の解決への第一歩となることが期待される。

詳しくは東京理科大プレスリリースへ。